2012年11月9日金曜日

[PX] GUIっゃっゃ

約5ヶ月ぶりの更新は、[Glaeja]でも[Android]でもなく[PX]にしてみましょう。


…と言っても解析とかに役立つ話ではなく、小ネタの部類ですw







先日、使ってるCCP4をやっと最新の6.3.0に上げました。
インストーラを実行するとパッケージを自動ダウンロードしてくれるようになったり、本体に自動アップデート機能があったりして、かなり素敵に変わってますね、これ。

ですが、ccp4iのフォント描画が汚いのは変わってませんでしたw

Ubuntuのフォントレンダリングはかなりキレイですので、アンチエイリアシングのかかったコンソールやNautilusと、ビットマップ表示のccp4iが画面に混在すると、あまりの落差にげんなりします。
特に、私はccp4iのフォントサイズをsmallにしていますので、ビットマップのギジャギジャがさらに目立つ気がします。


…ちょっと我慢がならなかったので、なんとかしてみましたw

ccp4iはTcl/Tkで構築されており、 ccp4-6.3.0に同梱されているバージョンはTcl8.4/Tk8.4です。このTk8.4がテキスト描画のTrueTypeアンチエイリアシングに対応していないのが、フォントギジャギジャの原因です。

Tkは、バージョン8.5からフォントのアンチエイリアシング描画に対応していますので、ccp4iが使用しているTkをユーザー側で8.5に変えてしまえばイイはずです。
実際には、Tcl/Tkでウィンドウプログラムを実行するシェルである“wish”を8.5のものに置き換えるわけです。

手順は、まずTcl/Tk8.5を入手しインストールします。“apt-get”でも“yum”でも“Synaptic”でも好きなやり方でインストールしてください。

そうしたら、インストールされたTcl/Tk8.5の“wish”のありかを探します。多分、一番簡単な方法は、“.ccp4.setup”を読み込んでいない状態で“which wish”とすることでしょうw
当方の環境では、/usr/bin/以下にあるようです。

wishがあるディレクトリには、通常“wish8.5”があり、それが目的の「バージョン8.5のwish」です。

なければ、なんとかして“wish8.5”を探してくださいw (/usr/bin/wishは大抵リンクですから、それの元ファイルをたどっていけば、そのうちwish8.5が見つかると思います)

では、見つかった“wish8.5”を、$CCP4_BIN/wishと差し替えます。
このとき、元の“wish8.5”へのリンクではなく、バイナリをコピペしてリネームするほうが無難です。リンクだと当方の環境では、ccp4iは起動しますが、なぜかhkl2mapが起動しませんでした。

これで作業完了です。あとはccp4iを起動してフォントのキレイさを確認してくださいw


ついでに、hkl2mapもスクリプト先頭行のwishへのパスを書き換えて、“wish8.5”で起動するようにしてみました。こちらもキレイでイイ感じです。



「キレイな電子密度はキレイなフォントから」と言いますからネwww

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