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2010年10月28日木曜日

Arduinoケースのレビュー

発注してたArduinoケースが届いたのでレビュー。


届くのに時間がかかったんですが、これは資材調達の都合上、
ストロベリー・リナックスから直接買ったのではなく、
別業者を介したためです。

ケースはABS樹脂製で、大きさはちょっと長めのトランス式ACアダプタくらい。
というか、色が濃いグレーなので、マジでACアダプタにしか見えませんwダサすぎwww
Arduino基板は青レジストでカッコいいのに、このケースはホントどうかと思います。

重量はプラスチックケースなので軽いですね。
設置時の安定性は悪そうですので、ゴム足とか取り付けたほうがイイかも。

では、バラしていきます。

ケースのフタは結構硬いので、隙間にマイナスドライバ等を差し入れて
慎重にこじ開けます(ていうか折りそうでヒヤヒヤします)。

フタと開口部のサイズは、横36mm×縦22mmです。
このサイズですと、電池入れようとすると単5電池しか入らなさそうです。

ケースの開きかたは、ケース側面中央の割れ目に爪を入れて、
少しずつ開いていきます(一気に開くと中の棒を折るかもしれません)。

LANコネクタの部分は、購入時はカバーがかかっていますが、
差し込み式になっていて、引き抜いて取り外します。

ケースには上下を綴じ合わせてる棒が5本あるんですが、
そのうちの3本を使ってArduinoを固定します。
Arduinoのバージョンによっては基板の穴が小さくて
1本入らないことがあります(手持ちのうち1枚がそうだった)。
「そんときは棒を切り落とす」らしいです(それはどうかとw)。
USBコネクタはケースからちょっとはみ出て、
電源コネクタはちょっと引っ込んでます。

イーサネット・シールドをはめるんですが、
シールドに取り付け穴が2個しか開いてない上、
そのうちの1つがサイズが合いませんw

仕方ないので、棒2本を真ん中で切り落としてシールドを入れます。
そのままですと、USBコネクタとLANコネクタの間が間抜けですので、
LANコネクタ・カバーを耳の部分で切り分けて、それを隙間に差し入れます。
このとき、キチンとケースが閉まるように、
差し入れるカバーの高さを削り込む必要があります。

この状態ですが、内部の棒のうち、向かって左手前の1本と、
奥の2本だけで固定しているので、電源コネクタ辺りがフラフラしています。

ケース本体を加工して、ネジで固定しようかと考えたんですが、
ケース内部にピッタリと基板が収まってるので、ネジ入れるスペースが見当たりません。

RS-232C・イーサネットアダプタに仕立てるため、
D-SUB9ピンコネクタの取り付け加工を行ないました。

ABS樹脂製ですので、少々粘るくらいで、加工性は悪くありません。
ネジ穴はφ3mmをピンバイスで、四角穴はノコで開けました。

ケース真ん中で割る構造なので、コネクタを真ん中に取り付けにくい
のがちょっと格好良くないですね。


このケースで気になるのは、放熱の問題です。
本体に排熱用スロットが一切ない密閉構造なので、
電源コネクタ給電を長時間続けた場合、内部に熱がこもるのが心配です。
ABS樹脂なので、本体自身の放熱は期待できないですし。

一応、Arduinoのレギュレータ素子と、イーサネット・シールドの
W5100素子には、チップ用の小さな放熱器を貼りつけてあるので、
熱暴走したりはしないと思いますが…

とりあえず、外部9V給電で運用試験をしてみて、
ダメっぽだったら、ケースに排熱スロットを開けるか、
それともUSBコネクタか内部+5Vピン経由の給電に変えるかな。


で、評価ですが、、、かなり微妙かとw

ケース自体のデキは決して悪くはありません
(棒を折らないとイーサネット・シールド入らないってこと以外は)。

ただ、「このケースを使う」っていう明確なシチュエーションが
イマイチ思いつきません。

アートな人々には確実に不要でしょう。だってダサすぎます。
Arduinoは「基板むき出しが」一番映えますからねw

それと、イーサネット・シールド使わない人にも不要でしょう。
Arduino本体だけなら、もっと薄くてカッコいいケースを使ったほうがイイです。
USBコネクタと電源コネクタだけなら、穴開けもそんなに大変じゃないですし。

結局、「LAN・USB・電源コネクタが最初からすべてキレイに開いてる」
ということに1000円以上の価値を見いだせるかどうか、に尽きますね。
あと、「放熱よりも防塵・防ショートを優先」とかかなぁ。

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