これまで年に1回くらいの頻度で『Glaejaのスキン編集をPCでできるようになりませんか?』という質問(というか要望)をいただきますが、今までは「PC環境下で使えるスキンエディタを作る予定はありません(できません)。」と返事していました。
…しかし私自身は、“AVD”と“DDMS”という開発用ソフトウェアを使って、PC環境下でAndroidエミュレータを動かし、その上で『Glaeja』のスキン編集をおこなっていますw ぶっちゃけ、小さなスマホでソフトウェアキーボード使って「@...@」書くのは苦痛ですからねぇ。
“AVD”や“DDMS”のインストールは、開発者でない人にはなかなか難しいものなので、いままで人には勧められなかったのですが、 インストールの簡単な“BlueStacks App Player”というAndroidエミュレータが最近イイ感じになってきたようなので、これを使って『Glaeja』のスキン編集がPCでできるような環境を作ってみましょう。
環境構築の手順ですが、以下のような感じで進めます。
- “BlueStacks App Player”の入手とインストール
- “App Player”でのPlayストアの使用準備
- ホームアプリのインストール
- 日本語IMEのインストール
- PCとのファイル交換用アプリのインストールと設定
“BlueStacks App Player”の入手とインストール
まず、“BlueStacks App Player”のインストーラーをココから入手します。Windos版・Mac版の両方がありますが、ここではWindows版インストーラをダウンロードし、適当なディレクトリへ保存します。
ダウンロードしたインストーラを起動して、ウィザードに従いPCへインストールします。
最初のほうで、有効にする機能を選ぶシーンがありますが、必ず[App store access]だけはチェックしておいてください(後でストアへのアクセスが必要なため)。
後はボーッと見てればインストールが終わり、“App Player”が起動します。
この後、急に「全画面」モードに切り替わります。なんの前触れもなく27インチモニタ全面にバッと切り替わった時はビビりましたw
しばらくOSの最適化や自動アップデートがあった後、“App Player”のホーム画面である“Gamepop”になります。
ここでサイズアイコン(上図下の右下にある赤矢印)を(PCのマウスで)クリックすれば、全画面モードからウィンドウモードに切り替えることができます。
これで“App Player”のインストールは完了です。ゲームで遊ぶならこれで充分でしょうw
“App Player”でのPlayストアの使用準備
『Glaeja』のスキン編集のために使うのですから、『Glaeja』やらホームアプリやらをインストールしてやらなければなりません。そこで、“App Player”からPlayストアにアクセスできるようにします。まず、“Gamepop”画面左上にある[Search]ボタンをクリックし、アプリ検索画面を出します。
ここで、PCのハードウェアキーボードを使って、なにか適当なアプリ名を入力してください。
このとき、“App Player”は「PCのキーボードはUS配列」と考えていますので、JIS配列だと記号類が入力しづらいかと思います。しかし、「PCのキーボード配列」を変える設定は存在しませんので、現状ではどうにもなりません(対策は後述します)。
何か適当に文字を入力すると、上図のようにPlayストアでそれを検索するためのボタンが現れますので、それをクリックしてPlayストアへアクセスしてください。
すると、この“App Player”はまだGoogleアカウントと紐ついていませんので、アカウントを設定するためのウィザードが起動します。
[Continue]ボタンをクリックして、アカウント設定を開始します。
…とりあえず私個人の既存アカウントで設定しておきましょう。
アカウントとの紐付けが完了すれば、次はPlayストアへのログインになります。
[Continue]をクリックすると、ブラウザでGoogleへのログイン画面が表示されますので、パスワードを入力してログインしてください。
このログインはちょっと時間がかかりますが(1~数分程度)、待っていればログインが認証されますので、[Let's go]ボタンをクリックしてPlayストアを起動してください。
ホームアプリのインストール
“App Player”は“Gamepop”以外のホームアプリがプリインストールされていませんので、このままではウィジェットが設置できません。そこでいわゆる普通のホームアプリをPlayストアからインストールする必要があります。Playストアから、好みのホームアプリをインストールしてください。ここでは“Nova Launcher”にしました。
インストール後に、画面下ナビバーのホームボタンをクリックすると、デフォルトホームを選択するダイアログが現れますので、インストールしたホームアプリを選んでください。
これで、普通のAndroidになりましたw
ドロワーが使えるようになりましたので、中を見たりしても楽しいですよw
日本語IMEのインストール
“App Player”は、PCに接続されているキーボードがUS配列だ、と思い込んでおり、その設定を変えることはできません。そのため、JISキーボードでは記号類がキー刻印通りに入力できず、『Glaeja』のスキン編集には致命的ですwまた、そもそも日本語IMEが入っていませんので、このままでは日本語入力ができません(PC側の日本語変換機能は無効化されています)。
そこで、Playストアから日本語IMEをインストールして、それの機能でJISキーボードに対応させましょう。
ここでは(私の好みで)“Google日本語入力”にしてみました。
インストール後に、システム設定の[言語と入力]から“Google日本語入力”にチェックを入れて有効にします。
次に、デフォルトキーボードを“Google日本語入力”に変更します。
そして、“Google日本語入力”の設定画面で、[入力サポート]→[ハードウェアキーボードの設定]で[日本語109A配列]を選びます。これでJISキーボードでも記号ズレが起こらないようになったはずです。
ただ、これでもシステムにおける入力のデフォルトはAndroidキーボード(英語)のままで、これは変更できません。
なので、文字入力時には、明示的に入力欄をクリックして日本語IMEを起動してやらなければなりません。
PCとのファイル交換用アプリのインストールと設定
これでスキン編集のための必須環境は整ったのですが、これだけでは少し不便です。というのも、スキンに使う画像ファイルなどをPCから転送する手段がまだないからです。…自分宛てメールに添付、とかは可能ですがw
そこで、“AirDroid”をインストールして、“App Player”を実行しているPCとのファイル交換ができるようにしましょう。
インストール後に“AirDroid”を起動して(縦画面固定アプリなので画面が回転します)、表示されてるURLにPCのブラウザでアクセスするのですが、このとき「http://***.***.***.***:8888」のほうでは接続できません。
しかたないので、「http://web.airdroid.com」のほうからアクセスします。こちら側からだと何らかのアカウント認証が必要になりますので、適宜アカウントを作ってください。 ここでは私のTwitterアカウント(@bananawani_mc)から連携アクセスを使いました。
まず、PCブラウザ側から認証します。
そして、“App Player”の“AirDroid”側でも認証します。
これで、PCブラウザから“App Player”へ“AirDroid”経由でアクセスできるようになりました。
“AirDroid”から見ると、サムスン端末に偽装してるようですねw
これで環境構築は完了です。あとは『Glaeja』をPlayストアからインストールすれば、PCでスキン編集が可能になります。
終わりに
“App Player”を動かしてみた感想ですが、なかなか軽快に動作して悪くありません(動かしたマシンが Windows7 64bit Core i7-3770K 3.5GHzにRAM 32GB+SSD 120GB なのでちょっとアレですがw)。ともかく、大きな画面で、文字入力に使い慣れたハードウェアキーボードが使える、のはとても快適です。
欠点ですが、画面サイズが固定なので(1600×900)[フレームにあわせる]スキンが作りにくいことですね。ここらへんは、任意の画面サイズをもったデバイスが作れる“AVD”のほうが使い勝手がイイですね。
また、PCとのファイル転送に“AirDroid”を使うってのも、操作にワンクッションはさむ感じでイマイチです。“DDMS”のように裏でファイル転送ができるほうが使いやすいですね。
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